CCNA

CCNAとは?現役エンジニアがCCNAの難易度・どんな人おすすめかについても解説!

今回は、CCNAとはどんな試験であるのか?を解説した後
どんな人におすすめ合格するためのポイントまで踏み込んで紹介します。

私は、入社して1年目の全く知識のない状態から、CCNA試験に1ヶ月で合格しました。

その経験と現在インフラエンジニアとして、活躍している経験から解説していきます。

CCNAとは?

CCNAの正式名称は「Cisco Certified Network Associate」です。

CCNAはネットワーク機器関連の最大手企業であるCisco社のベンダー資格であり、基礎的なネットワーク知識やCiscoの製品に関する知識が問われる試験となっています。

CCNAの位置付け

Cisco社には他にも資格がありCCNAはその中でも下から2番目という難易度の位置付けになっています。

そのため、エンジニア資格の中では比較的難しくない資格されていますが、そんな易しい試験ではありません。

出題範囲もかなり広く、ネットワークエンジニアとして勤務されている方でもCCNA試験に落ちることもあります。

受験すると決めたらしっかり時間を取って勉強するようにしましょう。

仮にCCNAに合格されたら上位資格であるCCNPを目指すのも良いと思います。

受験方法と受験料

(内部リンク作成)

CCNAの受験方法は、CBT方式となっておりテストセンターでの受験となっています。

試験日程は、随時申し込みが可能となっており予約さえ取ることができたら、年中いつでも試験を受験することができます。

年に2回や1回ほどしかないIT資格も存在するなかで年中受験できるという点は魅力的ですね。

受験料は、改定前36,960円(税込)→税抜33,600円です。

受験料が安くなったとはいえまだまだ個人的には高いと感じます。

しかし、CCNA資格を取得することでキャリアアップや社内での昇進などを望めるので良い自己投資かなと感じます。

参考までにCCNAを取得されている方の平均年収は、404万〜578万円だということが分かっています。(参考文献


CCNAの申し込み方法・試験日・受験料に関する記事はこちらになります。

【最新版】CCNAの申し込み方法・試験日・受験料を解説今回は、CCNAの受講を決定された方に向けてCCNAの申し込み方法・受験日・受験料について解説します。...

有効期限が存在する

CCNA資格には3年の有効期限が存在します。

資格保持のためには同一資格(CCNA)か上位資格(CCNPなど)の試験に合格して資格を更新する必要があります。

資格を更新しないと履歴書や職務経歴に記載できなくなってしまうため更新しておきたいですよね。

CCNAの難易度

CCNAの試験範囲

  • ネットワークの基礎
  • IPコネクティビティ
  • ネットワークアクセス
  • IPサービス
  • 自動化とプログラマビリティー
  • セキュリティー基礎

試験範囲はかなり広く万遍なく出題されるため、全ての分野で合格点に近い点数を取得しなければいけません。

また、CCNA試験は問題の配点については公表されていないものの、1000点満点で825点が合格ラインとなっており8割の点数が必要です。

CCNA試験時間

CCNAの試験時間は、試験時間は120分です。

受験予約で140分と表示されますが実際に受験者に与えられる試験時間は120分です。

試験問題は現在は約100問となっていますが、問題数や合格点は予告なく変更されることがあり要注意です。

基本は、1問1分ペースくらいのペースで解いて、計算問題や少し時間のかかる問題に時間をかけるという受験方法がおすすめです。

CCNAは、1度解いた問題戻ることができず、最後に時間が余っても見直しする時間がありません。

なので、時間配分には注意して事前にどのように時間を使うのか考えておく必要があります。

合格までの勉強時間

CCNAに合格するための勉強時間としては、160時間程度が目安となります。

160時間をこなすためには、毎日2時間ずつ勉強すると仮定した場合なら3か月程度の勉強期間になります。

私が合格した時の勉強時間は、1ヶ月で毎日平均約5時間ほどは毎日勉強していたので単純計算で約150時間の勉強がかかりました。だいたい平均くらいので勉強時間ですね。

この時の私は、ネットワークの知識は全くない状態だったため、未経験の方は試験までに140時間〜180時間、期間にして約3ヶ月は確保した方が良いでしょう。

CCNAのメリット

CCNAの取得するメリットは、基礎的なネットワークの知識を保有していることの証明になり、転職市場でも有利に働くでしょう。

特に、未経験の方であれば転職ではITエンジニアとして自走して学習できるかがとても大事になります。

そのため、ネットワーク試験の登竜門であるCCNAを取得することで市場価値が上がることがメリットといえるでしょう。

CCNAのメリットについて詳しくまとめた記事がこちらになります。

現役エンジニアがCCNAのメリット!転職で有利になるかを解説!!今回は、CCNA取得を検討されている方に向けて、CCNAのメリット、CCNAは転職で有利になるのかといった疑問を、CCNAを取得したインフラエンジニアである私なりの見解をお伝えします。 また、CCNAに合格するため実際に行った勉強方法を紹介するので参考にして下さい...

CCNAはどんな人におすすめか

ネットワークエンジニア

おすすめ度

CCNAは、ネットワークエンジニアにとって絶対に取得しておきたい資格になります。

ネットワークエンジニアの業務内容は、大きく分類すると3つに分かれネットワークの設計・構築・保守運用を行う職業になります。

ネットワークエンジニアに求められる知識としては、ネットワークに関する知識・ネットワーク機器の知識・セキュリティの知識があります。

CCNAでは、ネットワークエンジニアに求めれる3つの知識が身に付くだけでなく、近年ネットワークエンジニアのトレンドとなっている自動化やクラウドといったことについても学ぶことができます。

また、日本でもCisco製のネットワーク機器は普及率が1位となっており、ネットワークエンジニアを目指す人にとっておすすめの資格です。シスコ社(普及率1位)

サーバーエンジニア 

おすすめ度

ネットワークエンジニアと同じインフラエンジニアの中にサーバーエンジニアという職業があります。

ネットワークの構築・保守運用を行うのは、ネットワークエンジニアですが、サーバーエンジニアは、基礎的なネットワークの知識も必要不可欠な知識となります。

サーバーエンジニアとは、その名の通りサーバーの設計・構築・保守運用を行う職業となっています。

サーバーとはネットワークを通じて利用者の要求に応答したデータやサービスを提供するソフトウェアです。CCNAの試験には、サーバーに関する問題もあります。

CCNAを通じてネットワークの基礎、サーバーに関しても学ぶことができるのでおすすめです。

システムエンジニア 

おすすめ度

システムエンジニアは、システム開発においての要件定義・設計・開発・保守運用を行う職業なります。

システムエンジニアに関しては、他にもIT系の資格があるなかでCCNAの優先度はそれほど高くないと思います。

システムエンジニアに必要となる知識としては、主にアプリケーションやデータベースの知識がメインとなります。

もちろん、ネットワークがなければアプリケーションは動かないわけでネットワークに関する知識が必要にならないわけではありません。

そのため、システムエンジニアとしての市場価値をさらに高めたい方におすすめな資格となっています。

CCNA合格のポイント

最後にCCNAを1ヶ月で合格した私がCCNAを合格する際のポイントを3つ紹介します。

私が1ヶ月で合格した時に実際に行った勉強方法についても紹介しているので合わせてみてください。

【実体験あり】1ヶ月でCCNAに合格した私が最短合格する勉強方法を紹介します。初心者から1ヶ月でCCNA試験に合格した私が、CCNA試験に最短で合格する方法を紹介します。...

とにかく暗記する

CCNAは、範囲も多く暗記が8割です。

もちろん、ルーティングやACLなどの一部の問題では理解していないと解けない問題、2進数・10進数に変更する計算問題も存在します。

ただ、未経験者は特に知らない単語ばかり出てきて、なにがなんだか分からなくなるでしょう。

私自身もほとんど知識0の状態から勉強を始めたため、知らない単語多さにかなり苦戦しました。

そこで自分なりの暗記方法を確立し、覚えなければいけない重要なことは徹底的に覚えましょう。

私は、ありがちですが部屋に付箋を貼りまくり、単語と単語の意味をセットにして覚えていました。

また、CCNA試験では、ACL(Access Control List)、NAT(Network Address Translation)、DNS(Domain Name System)など英単語3文字・4文字の単語多く存在し正直区別がつかなくなるでしょう。

なので、必ず略語で覚えるのではなく、必ずフル単語で覚えるようにする。

そうすると、英語の意味が役割のままなので区別もつくようになり、覚えやすくなります。

CCNAは、省略された単語が多く覚えることができない
そのため、省略される前の語句で覚え区別して記憶する。

解いた問題数=合格率

とにかく問題を解きまくりましょう。

問題を解いてアウトプットすることで記憶にも定着するとともに、問題の傾向などもつかめていきます。

おすすめの問題集は、「ping-t」です。このサイトは、登録ユーザ25万人以上の日本国内最大級の学習サイトとして人気があり、CCNAだけでなくさまざまなIT試験を学習することができます。

CCNAの問題数は全部で1000問程度で、一部有料となっています。

値段としては、1ヶ月で税込み2,400円、2ヶ月で3,200円となっています。値段を含め問題集を購入するよりも「ping-t」の有料コンテンツに登録する方がおすすめです。

ping-t」の模擬試験でだいたい8割くらいの正答率があれば、実際の試験を受けても合格できるでしょう。

私は、入社後すぐに同期全員でCCNAを受験したのですが、この「ping-t」を多く解いていた人は全員合格していました。

なので、参考書は分からないところがあったら読むというにし、問題ベースで勉強していくのが良いでしょう。

試験範囲に優先度をつける

試験日が近づくにつれて時間がないということもあるでしょう。
本来あまり良くないことですが、試験に合格するために試験範囲には優先度をつけて戦略的に勉強しましょう。

優先度をつける観点としては、下記の2つです。

優先度の観点
  1. 苦手な分野を重点的に
  2. 時代のトレンドを意識する

苦手な分野を重点的に

CCNAは、範囲が広い上に8割以上の正答率が必要になります。

そのため、苦手な分野が足を引っ張ってしまうと合格はかなり厳しくなります。

なので、得意な分野を勉強するというよりは苦手な分野をなくすような勉強をしましょう。

時代のトレンドを意識する


CCNAの試験問題は、定期的に更新されているためその時代のトレンドとなるような技術がよく試験で問われるようになります。

私がCCNAを受験したのは、2022年5月はですが「自動化とプログラマビリティー」「セキュリティー基礎」という現在重要視されている分野の問題がとても多かったです。

自動化やセキュリティという技術は、これからもさらに必要な知識となってきます。

どの時代にもトレンドとなる技術がありエンジニアとして必要な知識となるため、必然的に出題数が多くなります。