- Paket Tracer(パケットトレーサー)とは?
- Paket Tracer(パケットトレーサー)のインストール方法を知りたい
- Paket Tracer(パケットトレーサー)の使い方を知りたい
今回は、2022年最新版のCisco Paket Tracer(パケットトレーサー)のインストール方法と簡単な使い方について紹介していきます。
Cisco Paket Tracer(パケットトレーサー)を勉強で使おうとしている人にぴったりな記事となっています。
Cisco Paket Tracer(パケットトレーサー)とは?
Cisco Paket Tracer(パケットトレーサー)とは、PC内でネットワークの仮装環境を作れて、Cisco製のネットワーク機器を無料で操作できるシミュレーションツールのことです。
具体的には、ソフトウェア上でPC ・ルータ・スイッチなどを配置し、CLIを用いてそれらのネットワークを構築することができます。
用途としては、CCNAの学習や現場でネットワーク構築を行うための学習に用いられます。
私もCCNAを受講する際、自分で手を動かしてネットワークを構築した方が理解することが出来ると感じたため初めて使用しました。
現場で活躍するためには、手を動かして学習する方が確実に身に付くので、現場で活躍したいのであれば、Paket Tracerは必ず必要なツールといえます。
Cisco Paket Tracer(パケットトレーサー)のインストール方法
では、早速Paket Tracerインストール方法を紹介します。
- Skills for All with Ciscoに会員登録
- Skills for All with Ciscoからインストーラーをダウンロード
- インストーラーを起動させて、インストールを行う
- パケットトレーサーの起動
大まかな流れはこんな感じです。
①Skills for All with Ciscoに会員登録
こちらのサイトを表示してください
そうすると、「Skills for All with Cisco」のサイトに遷移し、このような画面が表示されます。
右上の人のマークをしているところクリックして下さい。
まだ登録していないはずなのでSign upを選択。
お住まいの国、生年月日を入力。
もちろん、googleアカウントでSign upされても問題ありません。
名前、パスワードを作成してアカウントを作成しましょう。
以上でSkills for All with Ciscoの会員登録は完了です。
②Skills for All with CiscoからPacket Tracerのインストーラーをダウンロード
ステップ②では、Packet Tracerのインストーラーをダウンロードしていきましょう。
「Packet Tracer」をインストールする前に、インストールするためのツールをダウンロードさせる必要があります。
アカウント会員登録後、このような画面が表示されるので続けるためには、チェックをいれて進んで下さい。
上の Catalogを選択。
「Getting Started with Cisco Packet Tracer」を選択。
「Get Started」を選択。
「Click here to view」を選択。
「1.0 Install Cisco Packet Tracer」を選択。
画面を下にスクロールすると、このような画面になるのでリンクを選択。
Packet Tracerのインストーラーをダウンロードできる画面になったので、ダウンロードするPCのOSに合わせてダウンロードして下さい。
なお、私はMacOSなのでMacOS版をインストールします。
③インストーラーを起動させて、インストールを行う
先ほど、ダウンロードしたインストーラーを起動させて、インストールを行いましょう。
「開く」を選択。
「ライセンスに同意する。」を選択。
インストールしていきましょう。
④Packet Tracerの起動
インストールが完了すると「Packet Tracer」がインストールされているので起動させてみましょう。
マルチユーザーを起動しないと思うので「No」を選択。
このような画面になったら、Packet Tracerの起動完了です。
Packet Tracerのインストールについては以上で終了です。お疲れ様でした。
Cisco Paket Tracer(パケットトレーサー)の簡単な使い方
ここからはPacket Tracerの簡単な使い方を紹介していきます。
簡単な使い方として、ルータとPCを接続し接続テストを行います。
- ルータ・スイッチ・PCを配置
- ケーブルを繋ぐ
- ルータでIPアドレスを設定する
- PCから接続テストを行う
上記の流れで解説します。
ルータ・スイッチ・PCを配置
まずはルータ・スイッチ・PCを配置していきましょう。
ルータの配置方法
- 画面左下の「Network Devices」を選択
- 画面左下の「Routers」を選択
- 画面下の中から機種を選択(ここではCISCO2901を選択)
- 選択したルータをドラッグ&ドロップして、ワークスペースに配置
同様に2960と表示してあるスイッチを配置しましょう。
同様にPCも配置しておきましょう。
ケーブルを繋ぐ
先ほど配置したルータ・スイッチ・PCをケーブルで接続を行います。
ケーブルは下記の画像のように選択します。PCとスイッチ間、スイッチとルータ間ではストレートケーブルを使用します。
ケーブルの種類を間違えると正しく接続されません。
それでは、下記の図のようにストレートケーブルを選択してください。
そのままPCとケーブルを接続するためPCを選択すると、どのようなポートで接続するかを選択することができます。
ここでは、FastEthernet0を選択します。
同じようにスイッチとケーブルも接続するために、スイッチを選択してください。
ここでは、FastEthernet0/2を選択します。
接続を行うと下図のようになります。ケーブルがオレンジ色になっていると思います。スイッチはデフォルトでスパニングツリープロトコルが動作しており、ブロッキング状態となっているためオレンジ色となっています。
数十秒ほど経てば、フォワーディングになり緑になります。これでスパニングツリープロトコルの収束完了になります。
同様に、スイッチ・ルータ間も接続していきます。ここでは、ルータの接続ポートはGigabitEthemet0/0を選択しました。
ケーブルリンクが赤色になっています。これはCiscoルータのインターフェースはデフォルトでシャットダウンしている状態であることが原因で、シャットダウン状態を解除させる必要があります。
ルータとPCの設定
このままでは、ルータとPC間で通信を行うことがそれぞれで設定を行います。
設定手順は下記の通りです。
- ルータでIPアドレスを設定する
- ルータでシャットダウンを解除する
- PCで、IPアドレス・デフォルトゲートウェイを設定する
まずは、ルータをクリックしてCLIを選択しましょう。
CLIとは、【Command Line Interface】といってデバイスの設定を行うことができます。
CLIを選択すると下記のような画面が表示されます。
手順に沿って手順を説明してきます。
①対話形式で設定を行うか問われています。対話形式を行うとかなり回りくどくなるためここでは、「no」を入力しました。
②IPアドレスを設定しています。ルータのIPアドレスは、172.16.1.1/24で設定を行いました。
③ルータのシャットダウン状態を解除するための設定を行います。ルータをデフォルトでは、シャットダウン状態となっているため解除する必要があります。そのコマンドとして、「no shutdown」というコマンドを実行して下さい。
以上の手順が正常に行われると、フォワーディングになり緑色になります。
次は、PCで、IPアドレス・デフォルトゲートウェイを設定していきます。「Desktop」を選択します。
「Desktop」を選択すると下図のような画面になります。
「IP Configuration」を選択します。
下図のような画面で、PCのIPアドレスとデフォルトゲートウェイを設定します。
デフォルトゲートウェイは先ほどルータで設定したIPアドレス「172.16.1.1/24」を設定します。
今回はPCのIPアドレスには、「172.16.1.254/24」を設定します。
PCで接続テストを行う
ここからは、PCとルータが通信できるか接続テストを行います。
PCとルータ間で接続テストを行う手段としてPingコマンドというものがあるので、そのコマンドを実行します。
PCから「Command Prompt」を開いてください。
下図のような画面になるので
ping 172.16.1.1
を実行しましょう。
上記のように返ってきたら通信は成功となります。
成功しなかった場合は、IPアドレスが間違っていないか確認してみましょう。
まとめ
今回は、Cisco Paket Tracer(パケットトレーサー)のインストール方法と簡単な使い方を紹介しました。
Cisco Paket Tracer(パケットトレーサー)を使用することによって本番環境と同じように、環境構築を行うことができます。
また、Ciscoの資格試験でも活用することができるのでインストールして、学習を進めていきましょう。