- コンパイラ方式とインタプリンタ方式の違い
- コンパイラ方式・インタプリンタ方式のメリットとデメリット
- どちらの方式が普及しているのか
プログラミングを勉強し始めて、「コンパイラ」、「インタプリンタ」といった言葉を聞いたことはないでしょうか?
今回は、エンジニアとして必須の知識である「コンパイラ」「インタプリンタ」について解説します。
参考文献としては下記を紹介します。オブジェクト指向を含めエンジニアにとって必須の知識が詰っているのでぜひ、読んでみて下さい
コンパイラ方式とインタプリンタ方式の違い
まず、結論としてプログラミングの実行方式が違います。
コンパイラ方式 | プログラミングで書かれた命令を一括で機械語に変換を行う |
インタプリンタ方式 | プログラミングで書かれた命令を1行1行逐一変換を行う |
上記のような違いが存在します。
コンパイラ方式とインタプリンタ方式
プログラミング言語はコンピュータが理解できる言語ではありません。
そのためコンピュータが理解できるような機械語変更する必要があり、その方法がコンパイラとインタプリンタという方法です。両者の違いを分かりやすく図にまとめました。
コンパイラ方式の場合
インタプリンタ方式の場合
上記のようにコンパイラ方式では、一括で機械語に変換するのに比べて、インタプリンタ方式では、1行1行機械語に変更するという違いがあります。
次に両者の方式のメリットとデメリットを紹介します。
コンパイラ方式のメリットとデメリット
コンパイラ方式のメリット
コンパイラ方式のメリットとしては、なんといっても処理速度の速さです。
この方式では、コンピュータは一括で機械語を読み込んで実行するため、無駄がなく余分な動作が入りません。
そのため、実行効率が良くなり処理速度が早くなるというメリットがあります。
コンパイラ方式のデメリット
デメリットは実行するのに手間がかかることです。
プログラムを書いてもすぐに実行することができず、まずコンパイラを行う必要があります。そこで、エラーが見つかった場合エラーがなくなるまで修正してから動かします。
また、一括で機械語に変換するためエラーを見つけにくいということもあります。
インタプリンタ方式のメリットとデメリット
インタプリンタ方式のメリット
インタプリンタ方式のメリットは、手軽に実行できる点にあります。
プログラミムは書いた時点で実行でき、すぐに結果を見ることができます。
そのため、手軽に実行できすぐにエラーを見つけることができるでしょう。
インタプリンタ方式のメリット②
プログラムを変更せずに複数の環境で実行することができます。
コンパイラ方式では、基本的に異なるハードウェアで動作することはありません。
しかし、インタプリンタ方式ではマシン環境に合うように解釈しながら実行するため、複数の環境で実行することができます。
インタプリンタ方式のデメリット
インタプリンタ方式のデメリットとしては、処理速度が遅いということがいえます。
コンパイラ方式と違い、1行1行機械語に変更するため効率が悪く処理速度が遅いというデメリットがあります。
コンパイラ言語とインタプリンタ言語の普及率
コンパイラ方式とインタプリンタ方式の違いについて理解したので、両者の代表的な言語を紹介したのちどちらの方式が使われているのか比較していきます。
コンパイラ方式の代表的な言語としては、C言語、Java、C++、C#、Objective-Cなどがあります。
インタプリンタ方式の代表的な言語としては、Ruby、Python、JavaScript、PHPなどがあります。
日経クロステックはWebアンケート「プログラミング言語利用実態調査2021 夏」を実施しました。調査期間は2021年5月31日~6月23日。455人から回答を得ました。
参照:プログラミング言語人気ランキング2020(日経×TECH)
上記のような結果となり、どちらが普及しているか結論を出しにくい結果とりました。
コンパイラ方式とインタプリンタ方式は一長一短で場面でよって使い分けることが必要です。
コンパイラ方式では、処理速度が速いため大規模プロジェクトで使用されることが多いでしょう。
それい比べて、インタプリンタ方式は、手軽さと複数環境で動作するという点があるためWebなどといった小規模から中規模プロジェクトで使用されることが多いです。
このように、コンパイル方式とインタプリンタ方式の違いを理解した上で場面に応じた、言語を選択しましょう。